すべて石けんで布団丸洗いを行っています。
私たちは布団のクリーニングに合成洗剤を一切使用しません。
合成洗剤の有害性については色々と難しい問題があるようです。
難しいことは私たちには分かりませんが、私たちは経験的に布団のクリーニングには石けんの方が
はるかに安全であることを知っています。
すべて石けんで布団の丸洗いを行っています。
逆に合成洗剤は怖くて使うことができません。
実は私たちも30年前の創業当時はクリーニングに合成洗剤を使っていました。その当時皆かなり手が荒れていたのですが「これもクリーニング業の職業病かなあ」と半ば諦めていたのですが、ある時アルバイトの学生さんの手や顔に赤い湿疹ができ、かなりひどい状態になったため病院に行ってもらいました。
そこで医師から「合成洗剤が原因」と云われ初めて合成洗剤と石けんの違いを知ったのです。
今考えると本当に恥ずかしい話なのですが、以来クリーニングに使う洗剤には合成洗剤を一切やめて、すべて石けんに切り替えました。
それ以来約33年手指が荒れたことは誰一人として、ただの一度もありません。
合成洗剤の研究では第一人者といわれる坂下栄氏(医学博士)は著書「合成洗剤 恐怖の生体実験」(メタモル出版)で、驚くような実験結果を発表し、合成洗剤の恐ろしさを警告しています。もしご存じない方がおられたらぜひ読んで見られることをお奨めします。
石けんと合成洗剤の違い
汚れを落とす材料つまり洗剤には「石けん」と「合成洗剤」があります。
またこの洗剤のことを専門的には界面活性剤といいます。
「石けん」は、天然の油脂とアルカリで作られた実にシンプルな洗浄剤で、
3000年とも云われる昔から使われています。
ところが合成洗剤のほうは、第一次世界大戦の頃に発明されたばかりで、
まだまだ歴史が浅く発展途上の製品とも云われております。
石けん
汚れを落とす成分が「石けん」で、動植物のあぶら(油脂)をアルカリで煮たものです。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮たものが「脂肪酸ナトリウム(ソーダ石けん)」で、固形石けんや粉石けんになります。 水酸化カリウム(苛性カリ)で煮たものが「脂肪酸カリウム(カリ石けん)」で液体石けんになります。 石けんにはこの2種類があります。
合成洗剤
別名、合成界面活性剤ともいわれます。第一次世界大戦中にドイツではじめて作られました。当時のドイツでは食用油が不足していたために動植物の油脂以外から洗剤を作る必要に迫られていたために、石炭から作られたそうです。 しかし洗浄力が弱かったため、戦争が終わるとまた石けんが使われるようになりましたが、これをきっかけに、合成洗剤の研究が進みました。そして第二次世界大戦中にABSとよばれる合成界面活性剤が発明されて戦後急速に普及しました。その後今日までに、いろいろな合成界面活性剤が発明され、クリーニングだけでなく食器洗い、身体洗い、シャンプー、歯磨き(一部の布団クリーニングの業者さんでも)など、あらゆるところで使われています。しかしその間に琵琶湖など水質汚染問題や、身体への安全性についての問題が発生して議論を引き起こしています。そしてその問題は現在でも続いていることから合成洗剤は今もなお発展途上だといわれています。
参考文献
「合成洗剤 恐怖の生体実験」 メタモル出版発行 坂下 栄著
「くらしのてびき 合成洗剤」 日本消費者連盟発行
「合成洗剤は地球を汚す」 日本消費者連盟発行
「みんなでためす洗剤と水汚染」 合同出版発行