羽毛布団のリフォーム・打ち直しを失敗しないための4つの大切な事。
布団専門のクリーニング屋で5万枚以上の羽毛布団を洗ってきた当店だからお話しできるここだけの話しをご紹介します。
クリーニング屋には本当に様々な羽毛ふとんが集まります。
価格の高い安いはもちろん
- 「訪問販売でだまされて購入した」
- 「親に買ってもらった本当に大切な品」
羽毛ふとんは様々なエピソードがつきまとう不思議な寝具です。
しかも値段の幅がとても大きくて、購入する判断が非常に難しい寝具でもあります。
そんな羽毛布団のリフォーム・打ち直しを失敗しないために
是非このページをしっかりと読んで下さい!
目次
羽毛ふとんの寿命は?いったい何年使えるもの?
羽毛ふとんの寿命は通常5年~10年前後。
しかし、使い方やメンテナンス次第では20年も持つ場合もあります
それでは羽毛ふとんの寿命はどう見極めればよいのでしょう?
羽毛の吹き出し
中綿の羽毛があらゆる箇所から出てきている状態であれば間違いなく寿命といえます
最もわかりやすい判断基準と言えるでしょう。
羽毛布団は長く使う事で、生地に施してあるダウンプルーフ加工※がとれてしまい
生地の目から羽毛が吹き出したり、キルティング部分から羽毛が飛び出してしまいます。
※側生地の目をつぶし、羽毛の吹き出しを抑える加工。
羽毛の吹き出しはもちろんそれ自体が不快です。
アレルギーをお持ちの方は特に注意が必要です。
「鳥関連過敏性肺炎」という鳥のフンや羽毛が原因の肺炎もあるようです。
しかも、布団の中身が減ることで羽毛布団本来の暖かさが失われてしまいます。
側生地の著しい汚れ
側生地の汚れは生地を傷め、やがて破れてしまいます。
カバーをこまめに洗濯していない。
羽毛ふとんを定期的にクリーニングに出していない。
冬であろうと人はお布団の中で汗をかきます。
特に襟元を中心に汗汚れが蓄積していくと、側生地が傷み、小さな穴があきはじめます。
穴から羽毛が飛び出てくるとそれはやはり寿命のサインです。
布団自体の性能の進化
ふとんも絶えず進化し、比較的求めやすい値段で暖かい掛けふとんが手に入るようになりました。
家電や自動車同様に、布団業界も日進月歩です。
昔高い値段で購入した物でも、
昨今の発達した技術によりコストを抑えた暖かいおふとんは存在します。
購入時の価値だけでお布団を使い続ける事は問題があります。
買い替えるより、リフォーム・打ち直しをおすすめする理由とは?
いい羽毛ふとんであることが前提ですが、その方がお得でムダがない場合が多いからです。
新品の羽毛ふとんは高く、しかも中身の羽毛の詳しい事は一般の消費者の方には、まるでわかりません。つい最近も、羽毛の産地偽装問題が大きなニュースとなりました。
流通している羽毛布団にはたくさんの種類があります。
リフォーム・打ち直しを選択した方が良い羽毛ふとんもあります。
その一方、買い替えた方が得策である羽毛ふとんもあります。
そもそもなぜ、リフォーム・打ち直しという方法が用いられるようになったのでしょうか?
近年、羽毛ふとんの価格が急上昇しています。

物を作る技術はどんどん発達し、コストダウンが徹底された現代で
なぜそんなにも価格が上昇しているのでしょう?
その理由はいくつかあります。
羽毛製品の需要が世界的に高まっています

軽くて暖かい原料として羽毛はアパレルでもとても人気です。
ダウンジャケットをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
経済成長の著しい中国でも好まれ、多くの消費者が買い求めます。
おのずと羽毛の需要は増えていきます。
しかし、それをまかなうだけの供給(生産)が難しくなっています。
羽毛は食用として飼育されるグース(ガチョウ)、ダック(アヒル)の副産物

羽毛は主に食肉用として飼育されるグース(ガチョウ)やダック(アヒル)から採れる副産物です。
しかし食習慣の変化等でニワトリが好まれるようになり、飼育される鳥の数が減少しています。
これら水鳥の需要が減ってしまう事で羽毛の供給量も同様に減ってしまいます。
製品に対する価格の転嫁
原料の高騰は商品の価格に必ず反映します。
しかし寝具メーカーは値上げを防ぐため、20ほど前から比べると羽毛布団の中に入れる羽毛の量を少しずつ減らしています。
値上げをするかわりに中身を徐々に減らすことで価格を維持してきたのです。
同様の手法は飲食品業界でもよくある話ですね。
ところが中身を減らすのにも限度があります。
加えて羽毛布団の側生地がかなり値上がりしています。
これは寝具のみならずアパレルでも同様です。
綿花の高騰が世界的に続いているため、生地の元となる「原反」の仕入価格が上がっています。
特に羽毛ふとんは
原料の羽毛の値上がり + 生地の値上がりというダブルパンチに見舞われているのです。
羽毛の産地偽装問題
国内で販売されている羽毛布団に、産地偽装の疑惑がニュースで報じられました。
フランス産と謳われる物の、実に半分以上が中国産の疑いがあるとの報道です。
消費者の目線からしてみれば、大きな問題は「羽毛」の難しさでもあると感じます。
高価な羽毛布団であっても、その中身は生地に覆われて直接「見る」事ができません。
目に見えない物だから。
よくわからない物だから。
高いお金を出しておけば間違いないのだろうという心理が働きます。
新品の羽毛布団選びはとても難しく、思いがけず高くつく事があります。
数千円から数十万円の羽毛ふとんを自力で選ぶ事は、知識のない消費者には実に困難です。
このような事情から、新品の羽毛ふとんを新たに購入するより
今現在お持ちの羽毛ふとんを、リフォーム・打ち直しする方法が注目されるようになったのです。
どのような羽毛布団がリフォーム・打ち直しできるのでしょうか?
お金をかけてリフォーム・打ち直しする価値が本当にあるかどうか?
それが判断材料になります。
ではどのようにそれを見分け、判断すればいいのしょうか?
ダウン(羽毛)がどれだけ入っているか?
そもそも羽毛布団に入っている「ダウン」と「フェザー」にはどのような違いがあるのでしょう?
- 鳥の胸元のふわふわした毛がダウン
- 羽根の部分、軸のある毛がフェザーです。
「羽毛ふとん」として販売してもよいとされる定義は、ダウンが50%以上入っている事です。
50%未満のお布団は「羽根布団」と称されます。
しかし50%程度のダウン含有率であれば「羽毛ふとん」と呼ばれる物でもリフォームする程の価値はまずありません。
羽毛布団はダウンの割合が多い物ほど一般的に軽く、暖かい高級品です。
高級とされる羽毛布団のダウンは90%以上である事がほとんどです。
これらの事を鑑みると、
ダウンが80%未満の羽毛布団は、リフォーム・打ち直しをする事はあまり得策でないと言ってもよいと思います。
購入時の価格も判断材料になる
羽毛布団をリフォームするかどうかの判断は、購入時の価格も参考になります。
リフォーム・打ち直し業界ではよく、購入時の価格の約3分の1がリフォーム・打ち直し代金の目安と言われます。
色々な条件もありますので一概には言えませんが、おおよその目安にはなると思います。
羽毛ふとんのリフォーム・打ち直しはどこに頼めばいいの?
大手スーパーなど取り扱う業者が増えてきた今。
大切な羽毛ふとんを預ける業者はどのように選べばいいでしょう?
大切なのは経験と営業実績です。
疑問や不安を丁寧に聞き。
親身になりアドバイスしてくれる業者を選びましょう。
会社の利益だけを優先に、リフォーム・打ち直しや高額な羽毛ふとんの買換えばかりを 勧めてくる業者には要注意です。
「販売マニュアル」だけを参考に接客してくる店員さんにも注意が必要です。
あなたの羽毛ふとんはリフォーム・打ち直しが本当に必要なのか?
その判断が一番難しく、重要なのです。
どれだけの数、種類の羽毛ふとんを取り扱ってきたか。
どれだけのお客様に満足して頂いたか。
布団クリーニングを専門に30年の当店が自信をもってお約束いたします
- お客様の羽毛布団の使用状況など詳細をしっかりと聞き取り
- お預かりした羽毛布団を念入りに検品いたします。
当店では、このまま使う事が最善と判断すればそのままクリーニングをさせて頂きます。
リフォームが得策と判断すればリフォームをさせて頂きます。
羽毛ふとんのリフォーム・打ち直しをするかどうか?
結論を出すお手伝いを私たちアイクリーンサービスがさせて頂きます。
あなたが一人で悩み、考える必要はありません。
羽毛布団のリフォーム・打ち直し・仕立て直しは
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